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2016年2月16日 (火)

2015年 球団別犠打数 日米比較

よくアメリカの野球はバントが少なく、日本の野球はバントが多いと言われますが
実際どれだけの差があるのかNPBとMLBの犠打数を比較します。

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2015年の日米42球団の犠打数及び犠打頻度(1試合あたりの犠打数)はこのようになりましたが
アメリカの犠打の少なさ、日本の犠打の多さはこのデータからも分かります。

球団名の箇所が赤と青で色分けされていますがこれはDHなし(青)とDHあり(赤)のリーグを表しています。
DHなしのリーグは投手が打席に立つことになるため、DHありのリーグに比べ必然的に犠打数は多くなると考えられ
2015年の球団別犠打数からもその傾向が見てとれます。

そこで次は野手の犠打と投手の犠打を分けてリーグ単位で日米の犠打頻度を比べます。
2013年~2015年の3年間のデータはこうなりました。

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このグラフでも日米の犠打頻度の差が大きく目立ちますがここで注目したいのは投手の犠打頻度です。
DHなしのリーグの投手の犠打頻度は日米ともに0.2前後とほぼ同じ値となっています。
打力の落ちる投手にバントをさせる機会は日本でもアメリカでもそう変わらないということです。

一方野手の犠打数を見るとNPBは年によって犠打数が大きく変動しているのに対し、MLBは両リーグとも0.17前後と
毎年安定しており、ナ・リーグとア・リーグの差はほぼ投手による犠打の差ということが分かります。
冒頭の球団別犠打数で上位をナ・リーグの球団が占めていた理由もここにあると言えます。

更にDHなしのナ・リーグのデータを見ると合計犠打数は毎年投手>野手となっておりナ・リーグの犠打の半分以上は
投手によるものということが分かります。単純計算で野手の合計打席は投手の合計打席の8倍以上あると考えても
MLBではいかに野手の犠打頻度が少ないかということが伺えます。

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こちらは2015年の日米の選手の犠打ランキングですが、MLBのほうで背景が(緑)になっている選手
実は全員ナ・リーグ所属の投手なのです。
日本でこのような犠打ランキングに投手がランクインしてくるということはまずありませんが
先ほどデータで示したようにこれはMLBの投手の犠打が多いからではなく、MLBの野手の犠打が少ないことがこのような
犠打ランキングとなった理由と言えます。

アメリカの野球はバントが少なく、日本の野球はバントが多い
このこと自体は単純に日米の犠打数を比較すればすぐ分かることですが犠打記録を投手と野手で分けて見ることで
投手の犠打頻度は日米でほとんど変わりはなく、4~5倍の差がある野手の犠打頻度の差こそが
日本とアメリカの犠打の違いと言えるでしょう。

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