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2016年3月13日 (日)

2015年 ホームパークファクター跳ね返り係数

ホームパークファクター及びホームパークファクター跳ね返り係数の求め方

パークファクター(PF)は球場ごとの打撃結果(例えば本塁打)への影響を示した指標ですが、このPFを元に
PF跳ね返り係数を出すことによって本拠地球場が異なる選手間での打撃成績の有利・不利を補正することができます。
頭に「ホーム」とついていますがこれは本拠地球場と地方開催のホームゲームを足すと全試合の半分になり
排除されがちな地方球場の影響も含んだ上でなおかつ計算がしやすいという都合からこのような形を取っています。

そのため2015年のソフトバンクであれば

ヤフオクD 67
鹿児島    1
北九州    1
熊本     1
東京D    1
京セラD   1

この6球場72試合のホーム球場のPFということになります。

PFと言っても本塁打PF、得点PFなど指標の数だけPFが存在しますが、各選手のwOBAのPF補正を目的としているため
単打、二塁打、三塁打、本塁打この4種類のホームPFを求めます。本塁打PFを求める式ならこのようになります。


   ホーム球場で打った&打たれた本塁打数       ビジター球場で打った&打たれた本塁打数
=―――――――――――――――――――― ÷ ――――――――――――――――――――
      ホーム球場の試合数 or 打席数          ビジター球場の試合数 or 打席数


この式を一言で言うなら「ホームでビジターに比べ本塁打が何倍発生したか」を求めるというものです。

分母が試合数 or 打席数となっていますがこれはどちらでも構いませんが
試合数よりは打席数で計算した方が多少精度が高くなると言えるでしょう。
僕は更に精度を高めるため打席数のところを「打数+犠飛-三振」にして
BIP(インプレー打球)に本塁打を加えた打球に占める割合で計算しました。

PFはシーズンごとでばらつきもあるためデータは2013年~2015年の3シーズンから算出しています。
ただパリーグはヤフオクドームの外野フェンス改修がありその環境が大きく変わってしまったため
2015年のみのデータで出しています。
(ホーム・ビジターの成績はデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用しました)
なお4種類のホームPFを求めるのに必要なデータのうち打たれたデータは入手できなかったため
打ったデータのみでの計算となります。

ホームパークファクター
401


数値が1より大きければその打撃結果が出やすい、1より小さければその打撃結果が出にくいということになります。
この数値は地方球場も含む「ホーム球場のPF」なので本拠地球場のPFというわけではありませんが
試合数からも本拠地球場の影響が強く反映された結果となってます。
一部球団のホーム三塁打PFが異常に高い数値となっていますがこれはその球団のホーム球場の特徴というより
三塁打の母数の少なさによるものと見たほうがいいでしょう。

このようにしてホームPFを出しましたがこの数値はそのまま成績補正に使えるというわけではありません。
例えばソフトバンクの選手はシーズン本塁打数が球場のおかげで1.307倍増えたわけではなく
あくまでそのチームにとってのホーム球場とビジター球場の比を示したのがホームPFです。
そこで次に成績補正用の数値「ホームPF跳ね返り係数」を求めます。

ホームPF跳ね返り係数を本塁打PFを例に説明するなら
「そのチームにとっての球場環境(ホーム+ビジター)がリーグの平均的な球場環境に比べて何倍本塁打が発生したか」
を表す数値となります。同一リーグの球団に共通の「リーグの平均的な球場環境」を作ることで
ホームPF跳ね返り係数をパークファクター補正として使うことができるようになります。

2015年シーズンは交流戦の試合数が減り(24→18)、同一リーグの試合数が増えた(25×5球団)143試合制でした。
そのため交流戦ではビジター試合がなく行くことのない球場が出てくるようになり、リーグは球団対戦数が奇数のため
対戦相手によって主催試合が12試合のチーム、13試合のチームと差も生まれました。
2015年シーズンのPF補正するにあたりこの僅かな差を考慮するかを考えたのですが、本当に僅かな差でしかないので
2014年シーズンの時と同様の求め方で2015年のホームPF跳ね返り係数を出すことにしました。


ソフトバンクの打球あたりの本塁打率(末尾四捨五入のため若干の誤差があります)

ホーム         0.0407
ビジター        0.0311
ホーム本塁打PF   1.309倍

実際の環境(ホーム*1/2+ビジター*1/2)        0.0359
リーグ共通の環境(ホーム*1/7+ビジター*6/7)   0.0325
ホーム本塁打PF跳ね返り係数             1.105倍

使用球場を球団単位で見た場合ホーム球場での試合数は約6倍。
ホーム球場の影響を6分の1にすることによってリーグ共通の環境を作り、実際の環境との比を計算することで
PF跳ね返り係数が求められるというわけです。(分かりにくかったら昨年書いた図解も参考にしてみてください)

他の球団、他の打撃指標についても同様のやり方で求めました。

ホームパークファクター跳ね返り係数
402

wOBAのパークファクター補正のやり方についてはこちらのページ下部を参照ください。

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