« 2015年 先発・リリーフ別FIP | トップページ | 2015年 選手別バント成功率 »

2016年4月20日 (水)

2015年 球団別 DER

2015年の各球団のDERを求めます。また各球団のFIPとDERから失点数の推定も試みます。

DER(Defensive Efficiency Ratio)とはチーム全体の守備力を測る指標で日本語では「守備効率」と呼ばれているものです。
守備指標では「選手が打球処理に関わった(と記録員が判断した)打球のうちエラーせずアウトにした割合」を表す守備率が
有名ですが、それとは異なり「本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球をアウトにした割合」を表したのがDERとなります。

DERの求め方

            被安打 + 失策出塁 - 被本塁打
= 1 - ─────────────────────────
        打者数 - 被本塁打 - 奪三振 - 与四死球

この式の後半部分を見てある別の指標を思い出した人がいるかもしれませんが、このDERはほぼBABIPを裏返したものとも言えます。
厳密にはBABIPを求める式の分子には失策出塁は含まれず、BABIPを求める式の分母には犠打が含まれないという
違いこそありますが考え方はかなり近いです。

計算すると2015年の各球団のDERはこのようになりました。
(失策出塁の記録は公式には存在せず、自分でも取得できなかったため公式記録の失策で代用しました。)


421

A・・・被安打 + 失策 - 被本塁打
B・・・打者数 - 被本塁打 - 奪三振 - 与四死球


パ・リーグの平均DERは.690、セ・リーグの平均DERは.691、表のL平均差とはリーグ平均との差を意味し
更にこのDERリーグ平均差を使うことで各球団が野手の守備によってどれくらいリーグ平均より失点を
減らしたか(増やしたか)を求めることができます。

求め方  (打者数 - 被本塁打 - 奪三振 - 与四死球) × DERリーグ平均差 × 0.7  (表の守備得点がこれにあたります)

式の意味合いとしてはインプレー打球にDERリーグ平均差を掛けリーグ平均よりどれだけ多くの打球をアウトにできたか
(できなかった)を出し、そこにアウトにならずに出塁した時の得点価値として0.7を掛けチームの守備得点を求めるというものです。
ちなみにこの0.7という得点価値はおおよその値で、単打の得点価値より少し高い値で設定しました。


各球団のDERを求めることで野手による守備得点を出すことができましたが、今度は投手による失点抑止力と
組み合わせて推定失点を求めてみます。
野手の守備力を含まない投手のみによる推定失点を出すのにここでは守備から独立した投球指標であるFIPを用います。

422

FIPから推定した失点数の求め方は FIP × 投球回数 ÷ 9 × 1.11  (表のF失点がこれにあたる)
FIPは防御率スケールの指標なため、総失点と総自責点の比である1.11を掛け失点率スケールにします。

ひとつ右の守備得点は先ほどと同じもの、今出したFIP推定失点からこの守備得点を引いたものが
FIPとDERから推定した失点数ということになります。(表のF・D失点がこれにあたる)

最後にFIPとDERから推定した失点数が現実の失点数をどれだけ再現できたかを調べます。
求め方   FIPとDERから推定した失点数 ÷ 現実の失点数  (表の再現率がこれにあたる)

一部誤差の大きな球団もありますが半分以上の球団は失点数の推定に成功したと言える結果となりました。


FIPは与四死球、被本塁打、奪三振だけで投手力を、DERは野手が打球を何%処理できたかだけで守備力を測るという
どちらも極めて単純な指標ですが、この2つを組み合わせることである程度失点数の推定ができるようになると言え
チームの失点数の少なさ(多さ)の理由がどこにあるのかという見方もできそうです。

« 2015年 先発・リリーフ別FIP | トップページ | 2015年 選手別バント成功率 »

守備」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/598758/63510388

この記事へのトラックバック一覧です: 2015年 球団別 DER:

« 2015年 先発・リリーフ別FIP | トップページ | 2015年 選手別バント成功率 »