ドラフト会議のくじ運を数値化してみる 2008-2019
指名方式が現在の形となった2008年以降のドラフト会議12回分の各球団のくじ運を数値化します。
ドラフト会議において最大の見せ場と言えるが複数球団が競合した1位指名選手がどのチームに行くのかですが
その選手の行き先はくじ引きによって決められます。よくスポーツ新聞なんかでA球団のくじは○勝×敗、的中率□%
といった数字でくじ運が語られていますが、その球団のくじ運の表現としては間違ってはないものの
他球団との比較に使う場合ちょっとこれは正確な数字とは言えません。
どういうことかというとこれだと2球団競合の場合も7球団競合の場合もごっちゃにして計算したものになり
ただ割り算するだけではこうした分母の違いが考慮されていないことになるからです。
では選手ごとで異なる競合球団数の違いも考慮されたくじ運はどのように計算したらいいのか
僕はこのように考えました。
あたりを1、はずれを0、n球団競合のくじの期待値を「1/n」と設定する
あたりを引いた球団は「1-1/n」、はずれを引いた球団は「0-1/n」
といった具合にあたり・はずれとくじの期待値との差分をポイントにし
この累計ポイントを各球団のくじ運ポイントとして数値化しました。
具体的にどうなるかを示すと
2球団競合の場合 あたりを引いた1球団 1/2 はずれを引いた1球団 -1/2
4球団競合の場合 あたりを引いた1球団 3/4 はずれを引いた3球団 -1/4
7球団競合の場合 あたりを引いた1球団 6/7 はずれを引いた6球団 -1/7
ポイントが期待値との差分になっているため、くじ参加球団のポイントを合計すると必ず0になるというゼロサムゲームの形となります。
このようなやり方で2008年~2019年の12球団のくじ運ポイントを集計しました。
くじ引きは最初の1位指名だけでなく、外れ1位指名でも(12球団の1位指名が決まるまで何度も)行われ
これらも集計することとします。
12年間のドラフト1位のべ144人を4つに分けて紹介していき、最後にくじ運ポイントの合計を発表します。
初回1位指名(競合)
外れ1位のくじの前に1位指名が競合しなかった所謂一本釣りとなった選手も見てみましょう。
初回1位指名(非競合)
1回目のくじを外すと上2つの表以外の選手の中から指名となります。
外れ1位指名(競合)
xxは外れ外れ1位の選手の選手です。
最後に外れ1位指名で競合しなかった、もしくは外し続けた結果最終的に指名できた選手です。
外れ1位指名(非競合)
xxは外れ外れ1位の選手、xxxは外れ外れ外れ1位の選手です。
くじ運ポイントの合計はこのようになりました。
« 2019年 複数年契約選手一覧 | トップページ | 2020年 複数年契約選手一覧 »
「 ドラフト」カテゴリの記事
- 大学野球 全国大学ランキング 2019-2023(2024.06.10)
- 全日本大学野球選手権における二桁奪三振投手 2010-2021(2022.06.07)
- 大学野球 リーグ内大学ランキング 2016-2020(2021.10.10)
- 大学野球 全国大学ランキング 2016-2020(2021.06.06)
- ドラフト会議のくじ運を数値化してみる 2008-2019(2020.10.25)
コメント